2019年4月26日金曜日

#26










for men
































"PHÖNIX UN PROTAGONISTA"



"1980's

from West Germany






東西ドイツ分裂後、イギリス・フランス、そして特にアメリカの影響を受けながら発展していった西ドイツ


80年代西ドイツ製の古着を見ていく中で、アメリカらしさを感じる作りのものや、その要素もありつつ一発抜けた"ドイツ"を感じるものなどが数多くあります。

(生産国だけでこれは良い作りの服だ、という考え方はナンセンスだと思っています)


そんな中でも独自のオリジナリティーやクリエイティビティーを強く感じるレーベル、"PHONIX UN PROTOGONISTA"のパンツを集めてみました。



大げさなベルトループの作りや複雑に入ったタックやステッチワーク

制作意欲を強く感じる、面白さの詰まったパンツだと思います。



 強度を出すという理由がメインだと思いますが、ポリエステルがほぼどのアイテムにも混合されていて、普段からガツガツ履いて洗ってというのに最適です。










少し外れますが、


パンツのシルエットはその時代の気分、苦手な言葉ですが"流行り"や"ファッション"といったものを写し出すと思います。


僕は所謂古着というものを着始めるようになってからちょうど10年位経ちますが、最初にちゃんと買ったデニムパンツはLevi'sのブーツカットタイプ(517)でした。それは、何も分からないながらに当時の流れに乗りたかったからというのも少なからずあったと思います。

10年の中で、フレア、スキニー、テーパード、クロップド、バギー、そしてここ最近フレアといった流れがあったと客観的に振り返っています。昔働かせていただいていたお店で、当時スリムテーパードが主流の中、9部丈フレアがオススメですと言っていたのが懐かしいですが、それは自分が影響を受けて来て好きなものだというのと同時に、周りが似たような格好ばかりであることに対しての一種の気味の悪さがあったからでした。

古着を着る事はどこかで"周りと違う格好をしたい"という動機があると思います。そのはずなのに、周りと似たような格好になってる、同じようなことばかりやっているというのは本末転倒だなと思うのです。ここ数年はフレアパンツばかり履いていましたが、なんとなく街中でも増えたなーと感じるようになってきました(だからと言ってフレアをしばらく履きませんとか、そういう極端な話じゃないのですが)。スタイルを確立している人、例えばヴィンセントギャロはそんな"どうでも良い話"を気にもせずにフレアパンツを履き続けると思いますが、まだ色んな格好をしていたい僕はちょっと違うものにも目を向けていたいなと思っています。それは自分の格好を一回置いておいておいたとしても、少なからず何かを発信出来る機会にいる立場の人間として考えていることです。


ごちゃごちゃと書いてしましましたが、
 相対的に"ファッション"をしてる人よりも、自分の気分で好きなものを選んでいる人の方が僕は好きだというシンプルな話でした。


※一応補足しておきますが、人と違う格好と奇抜な格好は全く別物です。




















"GUISEPEE"


tuck trousers 

summer wool × polyester × nylon

  3 tucks on front

wide tapered silhouette 




ナイロン混のザラ付きのある生地

ワイドな膝上からのゆったりとした、ヤらしくないテーパード

"無駄に"斜めを向いた3連ウエストループ












"GUISEPEE"


tuck trousers 

3 tucks on front

summer wool × polyester × nylon

wide tapered silhouette 



色違い




















"GUISEPEE"


tuck trousers 

rayon × polyester 

3 tucks on front 

wide tapered silhouette 


マットなハリのあるレーヨンポリ生地

同じパターンでも生地の違いによって上2本とは別の印象



























"DOMENICO"


tuck trousers 

2 tucks for both ways

summer wool × polyester × nylon

wide straight silhouette 


ベルトループから繋がるタックデザイン

8cm超えの外内両方向に入ったタック

によって生まれる腰回りの大きな動き

GUISEPEEに比べてテーパード加減の弱めなストレートな太さ

こちらもナイロン混のザラ付きのある生地
















"DOMENICO"


tuck trousers 

2 tucks for both ways

summer wool × polyester

wide straight silhouette 


同型生地違い

ギャバジンライクな重みのある生地

















"ADRIANO"


tuck trousers 

2 tucks for both ways & 1 tuck on knee part

summer wool × polyester × nylon

wide rounded silhouette 


DOMENICOと近いウエスト周り

に加えて、膝あたりのサイドステッチ付近に入る小さなタック

ステッチワークも他のものに比べて複雑で、その分かバックポケットは右側のみ

(着用時に膝上タックの意味が分かると思います)












"ADRIANO"


tuck trousers 

2 tucks for both ways & 1 tuck on knee part

summer wool × polyester × nylon

wide rounded silhouette 


同生地色違い

このモデル2本とも、他の型であった様なナイロン混のザラ付きのある生地














"MARINO"


tuck trousers 

3 tucks on front & 2 tucks on back

rayon×polyester

balloon silhouette 


フロントに大きく取られたベルトループから繋がる3タックに加え、

バックの重心低めの位置から取られた2タック

片足5つ、合計10個ものタックから生まれるバルーンシルエット

キテます

上と同生地













"MARINO"


tuck trousers 

3 tucks on front & 2 tucks on back

rayon×polyester

balloon silhouette 


同型別生地色違い

ハリのあるレーヨンポリ生地

少し青みのあるチャコールグレー色









どれも履いてみないと分からないと思います。

ぜひ試してみてください。













TEMPORARY 04


at RESTRAUNT KABI

2F 4-10-8 MEGURO, MEGURO-KU, TOKYO



26 APR   19:00-23:00
27-29 APR   13:00-23:00
01-05 MAY   13:00-23:00





















0 件のコメント:

コメントを投稿